Shade10.5 トゥーンレンダリングによる線画作成のコツ

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 ふと気がつくと、Shade10シリーズに関してネガティブコメントしかしてなかった反省をこめて、今回は「実はShadeのトゥーンレンダリングってそう捨てたもんじゃないですよ」という提灯記事エントリーでございます。

 10以降のトゥーンレンダリングでは、オブジェクトの輪郭線だけではなく、比較的浅い角度のエッジ部分(法線境界)にも線が入れられるようになりましたうわあ、すごいや。

 ...いいですか奥さん、Shade使い的には、いえShade使いの中でもさらに一握りのトゥーン使い的には、これは今まさに「クララが立った」ぐらいすごい出来事なんですよ奥さん! ところでロストユニバースってアニメご存知ですか奥さん!?

 提灯エントリといいながら、もう十分ネガティブな方向に走りだしていますが、つづきに設定方法まとめました。

 これまで、樽のような多面体をトゥーンレンダリングする際には、ラインを入れたい任意の箇所からオブジェクトを分解しなければいけませんでしたが、10以降は1つの自由曲面およびポリゴンでも設定次第で簡単に線をいれられるようになりました。
 Shade8.5で苦労してツギハギしていた樽も、ほらこのとおり。1つの自由曲面をレンダリングしています。

レンダリング結果比較
法線境界の設定

 10.5ではトゥーン設定のプリセットのバリエーションも大幅に増えていますが、漫画的な線画の仕上がりとなると難しいので、ほとんどの場合、プリセット設定をカスタマイズしてレンダリングすることになります。

 上記樽のように浅い角度のエッジに線をいれたい場合には、[トゥーン設定]内の[法線境界>詳細設定>法線角度]を小さめにします。
 逆に細部を無視したい場合は大きめすればよく、また輪郭線だけレンダリングさせることも可能になっています。

 他にもやり方があるのかもしれませんが、付属のヘルプPDFの内容が8.5から変わってないので何ともいえません。


 別に説明書に記載しなくてもいいんですけど、別途PDFを配布するとかそれこそホームページ上で解説するとか、多少なりともそうしたフォローがあれば多少はトゥーンで売れると思うんですけどね。うーん、そうね、30個ぐらいは。

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