
今日はNHKBSの番組で出崎統特集。
夏の新作のプロモをかねてなんだろうなと何気なくつけたら、意外にも後半は白鯨尽くし。堪能いたしました。
冒頭の代表作の紹介で「ちっ、例によって白鯨はスルーかよ」と思っていたら後半は白鯨伝説一色ですよ奥さん。一瞬何が起こってるか信じられませんでしたよ。

同監督作品でもネームバリューが大きすぎるジョー・ベルバラ・ガンバと比べると、白鯨って経緯が経緯だけに、どうしても冷遇されているような気がするんですよね。
まあ冷遇というよりは不遇というべきで、出崎作品が好きだという人でも、白鯨に関しては知らない人も結構いるんじゃないでしょうか。
同時期に作られたブラックジャックOVAは有名でしたが、白鯨となると私の周囲では誰も存在を知らず、実際、私も白鯨伝説の存在を知ったのは中断後のことでした。

司会のお兄ちゃんもいってましたが、あの中断後のまさかの再起を果たした後のライブ感はとてつもないものがあって、映像を見ながら当時の切迫感を思い出しました。
一体どうなってしまうのか先が判らない。
番組の存続を含めてリアルに判らないというのは、物心ついてアニメを見始めてからは後にも先にも無い経験でした。
まあ歳が歳というのもあるんでしょうが、過去作、それも一度見終わったアニメにはさほど思い入れのない私ですが、久々に見た白鯨は別格。
ああ、やっぱり私白鯨伝説大好きだ! 大好きだよ! 完結させてくれてありがとう!

10年も前のアニメですけど今は今なりに、いや無駄に歳を食っただけ、エイハブの言葉には思うところがあります。特にクライマックスで彼が言う台詞はことごとく名台詞ですが、ある台詞がお気に入りです。たしかこんな台詞。
「任しとけ。何をどうやりゃいいのか今はさっぱりだが、任しとけ。俺は任されたぜ」
任せろなんて台詞は軽々しく吐けない最近のご時勢に加え、ハンパに責任も出てきた立場としては、何をどうすりゃいいのかサッパリでも、とことん切羽詰ったデュウに向かって「任せろ」って言えるエイハブがカッコイイのですよ。ファンはみんな言ってるけど、いいなあ、いい男だなあエイハブ。
ああ見直したい! すっごく見直したい! でもDVDBOXは友達に貸しっぱなしだー!(汗)
ということで、今はウルトラヴァイオレットを楽しみに待つことにします。
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