人もすなるアピアランスというものを、我してみむとするなりアピアランス。
ということで、今回はIllustrator CCのアピアランスだけでテキストオブジェクトに、原稿用紙のあのセンター部分のカッコ、魚尾(ぎょび)をつけてみました。
ヒッソリお正月素材を作っていたんですが、例によって今年も間に合いませんでしたね。
このアピアランスを適用すると、テキストの前後に魚尾がつきます。普通の「」とは違い、複数行には対応していません。詳しい解説およびサンプルファイルは以下をお読みください。
A・魚尾アピアランス - サイズ自動調整バージョン
縦書き専用のアピアランスです。
魚尾のサイズはフォントサイズによって増減します。
図例の設定では、30ptを超えると魚尾が崩れます。
30pt以上のフォントサイズを指定する場合には、一端、アピアランスを指定したテキストを「線幅と効果も拡大・縮小」を有効化した上で、[変形]拡大すれば、アピアランス設定ごと拡大されるので魚尾は崩れません。
背景透過 - パスファインダー:切り抜きを使ったアピアランス
非透過 - ラベル状のアピアランス
B・魚尾アピアランス - サイズ指定バージョン
フォント・フォントサイズに関わらず、魚尾の縦・横サイズは一定です。
スペーサー(空白塗りに長方形を適用)のサイズが、魚尾の横幅になります。図例では16.5mmを指定しています。
グループ化など、より複雑なアピアランス設定を行っている為、グラフィックスタイルにはそのまま登録できません。
背景透過 - パスファインダー:切り抜きを使ったアピアランス
非透過 - ラベル状のアピアランス
アピアランスの問題点
フォントサイズによって魚尾が崩れる問題
[A]サイズ自動調整バージョン(以下[A]バージョン)では、30pt以上のフォントサイズを指定すると魚尾が崩れる問題があります。
30pt以上のフォントサイズを指定する場合には、一端、アピアランスを指定したテキストを「線幅と効果も拡大・縮小」を有効化した上で、[変形]拡大してください。
横書き時の問題点・フォントによってベースラインがずれる
[A]バージョンの横書きの場合にだけ発生するトラブルとして、フォント・フォントのウェイトによって魚尾の高さサイズが微妙に増減することがあります。
ほんのわずかなズレですが、[B]バージョンでは、スペーサーを入れてズレの解決しています。
サンプルファイル
- Illustrator CC 魚尾アピアランスサンプルファイル
- [2014/1/19] - 140118-gyobi_sample_ai.zip (261KB)
縦書・横書ごとに、背景が透過・非透過、さらに魚尾のサイズがフォントサイズにあわせて自動/調整可能の8種類のアピアランスが入っています。
Illustrator CCで作成しています、それ以前のバージョンでは動作未確認です。
参考サイト
今回のアピアランスを作るのに、以下のサイトを参考にさせていただきました。
- 樋口先生のアピアランス段落装飾 http://togetter.com/li/598068
- アピアランスでリボン風フレーム|鈴木メモ http://suzuki33.blog.fc2.com/blog-entry-141.html
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