
以前のエントリでも紹介したことのある、3D人体モデルビューワのデザインドールが12月15日にバージョンアップされていました。詳しい内容は以下のアナウンスをどうぞ。
デザインドール - 新機能の紹介(http://terawell.net/newfunction.php)
新機能・嘘パースに非常に心惹かれ、さっそくフリー版をダウンロードしてみましたが、新機能を含めて今回のバージョンアップはかなりすごいことになっています。
UIは一新、初心者の難関だったポーズ設定が簡単に
メジャーバージョンアップということで、今回からUIが一新されました。おかげさまで今回からポージングがより簡単になりました!
前回のエントリでも書いたんですが、まずもって初心者の目の前に立ちはだかるのが、POSER系ソフトのカルマというべきポージングの難しさ...だったのですが、今回のデザインドールはそれを大きく改善。ここ1年の間で触った3Dモデルソフトでは、ぶっちゃけ一番ポージングしやすいですね!

前回までは、3Dソフトでおなじみのいわゆるギズモ(XYZを指定)を操作してポージングしていたのですが、今回からはこのちょっと独特な操作感のあるギズモをなくし、間接部分をそのままドラッグするだけでスムーズにポーズがつけられるようになっています。すごいありがたい。
モデルの主だった間接部に、四角・丸などのマーキングがされていますが、肘関節など表示されていない部分にもジョイントはありますのでご安心を。
手首や首など、回転ができるパーツ部分をドラッグすることで回転させることができます。
また手指は指ごとにスライダーが設定され、手に細かい表情をつけることもできるようになっています。
間接部分をドラッグしている間、モデルを側面から見たシルエットがプレビュー画面右下に表示されるので、カメラ視点に関わらず全体像が把握しやすいです。また、このシルエットをドラッグしてのポーズ調整も可能と至れり尽くせり。
嘘パースを使うには
基本機能のハンドリングのよさだけでもうお腹一杯なんですが、嘘パースも試してみます。
こちらの機能比較表によると、フリー版でも嘘パースをはじめとした大体の機能は使えるようです。
現時点で公式サイト側のヘルプが公開されてないのであれなんですが、画面左の[カメラ]アイコンをクリック、[サンプルカメラ]を選ぶと、カメラ関係のツールバーが右カラムに表示されます。こちらから嘘パースに切り替えることが出来ます。

通常パース・平行投影・嘘パース
ツールバーからは、プレビュー画面のレンダリング方法が切り替えられます。
切り替えられるのは、通常パース・平行投影・嘘パースの3点です。
それぞれ特徴のあるレンダリング方法ですが、実際画面上で切り替えてみてもらえればどういうものかすぐにわかると思います。
さて問題は嘘パース。
いわゆる嘘パースとは、厳密なパース的にはありえない奥行きに関して漫画・アニメ的なデフォルメのことで、これを3D上で再現するためにはかなりアクロバティックな解決をしなければならないようです。
まずは通常パースでの表示です。
嘘パースを適用した場合です。手前につきだした手が大きく見えます。
球形状のグラデーションで遠近感を指定しています。赤が強いほど強調表示されます。
漫画・アニメではありふれた演出方法ですが、実は3D的には真っ赤な嘘な訳で、視点をずらして横から見るとハイ、ご覧の通り。とんでもないことになっています。気になる方は「嘘パース」「オーバーパース」の単語を検索すると面白いかもしれません。
以上、駆け足でしたが、今回のデザインドールはまれにみる良ソフトだと思います。今後も開発は続いていくようなので色々と楽しみです。
前回は有償版が欲しいとまでは思わなかったんですが、触ってみて有償版がかなり欲しくなりました。
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