
お盆休みを利用して、三の丸尚蔵館と三菱一号館美術館で開催中のバーン=ジョーンズ展にいってまりました。
ここのところバーン=ジョーンズが気になって画像検索していたりしたんですが、バーン=ジョーンズ展が開催されていたのに気づいたのが今月入ってからで、期日まで間もなく慌てて見に行きました。いやー、会期中に気がついてよかった。
三菱一号館は始めていく美術館ということもあって、楽しんでまいりました。


三菱一号館美術館は最近オープンした美術館で、建物はかつて現地にあった銀行を再建したレンガ作りの3階建ての洋風建築です。
再建にあたって建築当時そのままの構造をできるだけ再現したそうで、展示スペースもほとんど当時の部屋割りのままです。その為、順路は1Fのチケットカウンターからエレベーターで3Fに上がり、1階づつ階段で降りてくるという、変わった順路になっています。
部屋ごとにマントルピースがあったり、天井のモールディングや照明機具、上げ下げ窓がしっかり再現されていたりするのにエキサイトしましたが、そういうところで喜んでいたのは私一人だけ...
展示会場は各室を移動する形になっているのですが、扉をくぐって次の部屋に行くまで何がその部屋にあるのか判らないのが面白かったです。本当に洋館に足を踏み入れて散策しているという雰囲気が味わえました。
また作品保護の為に室温を20℃と低めにしているそうで、同行してくれた酒折女史が冷え切ってしまってかわいそうなことに。夏場は羽織る物を用意していったほうがいいかもしれません。
ひさしぶりに東京に行ったのですが、東京駅をはじめ丸の内方面は再開発も進み、ここ数年ですっかり町並みも変わっていました。
丸の内はオフィス街で平日は食べるところがない、何か食べようと思ったら駅まで戻るしかない、という雰囲気だったんですが、今や普通にレストランや喫茶店だらけに。
今回の三菱一号館美術館をはじめ、東京駅周辺は意外に美術館の密集地域なんですね。食べることに関して心配がなくなったので遊びに行きやすくなりました。

さて、三菱一号館美術館、おみやげ物コーナーが異様に充実しておりまして、というか、出品を依頼した関係なのか、V&A美術館関連の書籍が一角を埋めていました。
その中にV&A Patternというテキスタイル関係のシリーズがあり、なんと豪華CD付き。各冊1360円。
William MorrisとOwen Jonesの2冊をゲット。
内容はそれぞれ壁紙デザインが収録されています。Owen Jonesはあまり日本では有名ではないですが、19世紀のイギリスのデザイナーで、世界各地の歴史的意匠を収集したThe Grammar of Ornamentという本で有名な人です。
さて、CDの内容は、A5サイズ・300dpiのjpg画像が収録。PCで見るには大きいけど印刷するには低すぎるというギリギリの解像度設定! くおおお! もどかしい!
...しかし、買ってから気づいたんですが、巻末に「商業利用したかったら連絡しなさい」とありました。ということで商業利用はまず出来ないということですね、アッハイ。
ウィリアム・モリスの壁紙を舐めるように見たいという人にはオススメです。

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