人体モデルのフリーソフト・デザインドール

デザインドール

 皆さん、待望の3D人体モデルソフトですよー! しかもフリーソフト!

 タイトルページでも「デッサン人形」と銘打っているように、人体デッサンに的を絞った3Dソフトです。
 無償版・有償版とあり、無償版は特に登録作業などもなくボタンを押すだけでDL可能。さっそく無償版をDLしてみました。

 機能について詳しくはサイトの解説・チュートリアルにある動画を見てもらったほうが早いので、以下は実際触ってみての所感など。

 このエントリは12年4月時点のものになります。12年末にバージョンアップされたデザインドールのレビューはこちらをどうぞ。

フリーの3D人体モデルビューワ・デザインドールがバージョンアップ、UI刷新・嘘パース機能を実装

 起動すると、デフォルト設計のモデルが表示されます(モデルは後から変更可能です)。
 元祖3DモデルソフトのPOSERでは男性でしたが、デザインドールの場合は若干アニメ体型の女性モデル。これでもちゃんと7頭身。あまりいやらしくないのがいいですね。

 以前はじめてPOSERを起動したときはスッパダカ(オレンジ色だった)の男性モデルが表示されてかなりビビったのを思い出しました。POSERが国内であまり普及しないのは高価な為もあるでしょうが、モデルが日本人に見慣れた体型からかけ離れてるのも一因なのかもしらんですね。

 ソフトの操作は基本的に、モデルの変更・ポージング・カメラワークの3柱からなっています。モデルの体型を変え、ポーズをつけ、カメラアングルを決定した上でレンダリングを行う。

 ツールごとに日本語で説明が出る親切設計ですが、やや操作に癖があるので慣れるまで私は時間を要しました。
 慣れてしまえば操作は簡単...なはずなんですけど、一発で思ったような理想のポーズが作れるか、といえばなかなか難しい。やはり一定量の練習が必要なようです。

 レンダリングはちょっと特徴的です。
 枠線などの画像を別に作成しておけばモデル画像との合成ができます。ここらへん、漫画等の作画支援ツールとしてのアピールを強く意識させられます。

 こうして合成したレンダリング画像をまた別の描画ソフトに持っていき、下書きとして使用する... というのが想定された使い方のようです。

 さて、デザインドールの機能を一通り触ってみましたが、趣味のレベルでのイラストとの連携を考えると様々なジレンマも感じました。

 まず、個人的な現時点の悩みどころとしては、モデルの設定・ポーズをつけるのに時間がかかりすぎてしまうこと!
 操作に慣れれば短縮されるであろうということは判りますが、うーむ、今のところ手で描いてしまった方が遥かに高速です。モデル・ポーズ集の配布とかあればいいのになあ。

 デザインドールに限ったことではなくShadeを使っている場合にも多々感じることなのですが、「イラストの上達と、3Dソフトの習熟はまったく別問題」というのが3Dとの掛け持ちユーザーの悩ましいところです。


[12.11.28追記] ...とかいってたら、公式でモデル・ポーズの配布がはじまっていました。著作権などの気になる使用解説はコチラ

ポーズ資料サイト「ドールのアトリエ」
作画資料