トゥーンレンダリングでポリゴン結合部に線が入る理由は

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 Shade10.5のトゥーンレンダラーで、思ったような綺麗な線画を出したいとなると、形状にもよりますがポリゴン編集は避けられない道。

 ところがぎっちょん、複数のポリゴンを結合させたオブジェクトをトゥーンレンダリングすると、結合した部分にナゾの線が入ってしまうではないですか。

 トゥーン側での表面材質設定でこれまでどうにかごまかしてましたが、やはり原因がハッキリしないと気持ち悪いし、他のソフトに受け渡すと途端にアラが出るし...
 ずっと悩んでいたんですが、とうとう原因が判りました。



 トゥーンレンダリングでポリゴン接合部に線が入る原因は、接合部に接している面の法線の向きが異なるため

 ポリゴンモデラーでは常識なんでしょうが、なにせずっと自由曲面しか使ったことがなかったんで、法線の向きが原因だとは思いもよりませんでした。

 今回作った引き手では、額縁部分とフック部分どちらも自由曲面で作った後にポリゴン化しているので、何が原因で法線の向きが内向き・外向きに反転してしまうのかは不明。

 Shade10.5でも当然、法線の向きを変更する機能があります、が、[法線の統一]と微妙な上に、実は機能してないというオチ。なんだと、10.5.3でも直ってない...だと。

[法線の統一]が唯一の機能かと思ってたら、[面反転(flip)]ボタンがありました。スミマセーン(09.10.11)
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 一瞬めまいを覚えましたが大丈夫、親切なうりさんが法線統一スクリプトを公開しているから大丈夫なんだ!

URI-WORKS
http://ww1.tiki.ne.jp/~uri-works/

 なお、法線統一スクリプトの存在は、自力で法線の向きが合うように分解作業してから知りました。

 10.5に今後アップデートがあるのかは不明ですが、とにかく謎の線が入ってしまう現象は原因が判明してよかったです。

Shadeチュートリアル