落書にマッチしたレンダリングの比率を探してみた

 やっとでCS5購入しましたー!
 が、Photoshop CS5 Extendの必要スペックを購入前に調べるのをすっかり忘れていて、案の定グラフィックボードが256MB以下だったのを、ようやく1GBのグラフィックボードに買いなおしました。

 おかげでShadeの挙動がいきなり良くなったのに気をよくして、ここのところShade三昧の日々なのですが、モデリングの前に形を把握するためササッと描いた落書と、レンダリング結果が微妙に違うのは何故なんだろうなと。
 まず思い当たるのはパースのレンズ比率の違いです。気になっていたのを改めて調べてみました。

 Shadeはそもそも建築パースの為のソフトで、おそらくほとんどの3Dソフトがそうだと思いますが、レンダリングの各種ツールはカメラを模倣したものになっています。
 問題は、私のポンチ絵とこのガチガチにパースに厳密なレンダリング結果を合わせた場合、ポンチ絵が破綻することです。楽がしたいから3D使ってるのにこれでは本末転倒。

 ということでさて、今回行うのはパースに厳密であるはずのレンダリング結果を、パースに甚だ厳密でない私の落書レベルに落とすという嘆かわしい試みです。

35mm

 人間の目に近いといわれている35mm。
 一眼デジカメで遊んでる人間的には、かなり広角に感じられますが、現実には人間は見えている一部分にしか意識はいってないそうです。

 カメラの高さは床から1.5m。Y(縦)方向にもバイアスがかかって、3消点パースに見えます。しかしワタクシのポンチ絵はがんばっても2消点です。

 上と同じく35mmですが、アオリ補正を0から1.0に上げて再レンダリングしました。
 比較的2消点に近くなりました。

 その他、Shadeではアイソメレンダリングができる平行投影機能もございます。

50mm

 Shadeシリーズのカメラのデフォルト設定が50mmです。一般的な標準レンズも大体この前後。

 画面中央の箱がグッとよってきましたが、まだちょっと落書と比べて個々のオブジェクトが小さい印象。

100mm

 中望遠レベル。
 目一杯箱しか写らなくなるので、1mほど被写体の箱から下がりましたが、おおお、これまでで落書に一番近い雰囲気。
 つまり私の落書は望遠の比率だったってことですね。

 念のために、各比率での箱を比較。

 フォーカスがあっている箱自体はさほど変化しないように見えますが、よく見ると、Z方向(奥行)圧縮がレンズのmm単位が大きくなるにつれて緩くなっていきます。背景の樽の大きさの変化が特にわかりやすいです。


 どうも私の落書は2消点といっていても、1消点パース(というよりはアイソメ)に近いようです。なんだか続々と己の弱点が露呈してしまいましたが、自分のフィーリングにあうカメラ比率がわかってよかったです。