レイトレ・パストレでは問題ないモデリングでも、ポリゴン剥げや意図しないラインが発生することが多いShadeのトゥーンレンダリング。
段々ポリゴンでの作業にも慣れてきましたので、トゥーン作例で陥りやすいモデリング時のトラップをいくつかメモしておきます。バージョンは10.5.3です。


接する面のアンカーポイントが足りない
2つ以上のオブジェクトを結合するなどの作業時に起こりやすいケアレスミスです。
接する面同士でアンカーポイントの位置や数が異なると、接線上に意図しないラインが発生します。
こういう場合は、アンカーポイントが足りない面を選択し、[knife]ツールでチョイチョイと切れ込みを入れると、アンカーポイントを増やすことが出来ます。

法線が反転している
複数のポリゴン結合の際によく発生します。
法線表示を有効にして、反転している面を選択、[flip]ツールで法線を反転させれば直ります。
逆にわざと法線を反転させれば、任意の箇所にラインを引くことが出来ます。
そもそも法線表示を有効にしながら作業をしていれば防ぐことができます。

稜線が二重になっている
これも何故か起こりやすいケアレスミスです。
オプションの法線表示を有効にしていれば、比較的簡単にチェックできます。
稜線上に怪しい法線が発生してます。稜線が重複していると法線も発生するようです。
ポリゴンが剥げる
ポリゴン剥げは面・点の重複時に起こるようです。レイトレ等ではポリゴン剥げは発生しません。
[detect]ツールから重複面・重複点が探せます。重複面を削除するだけで復旧します。

アンカーポイントが多い多角形ポリゴンが剥げる
一定数以上のアンカーポイントをもつ多角形ポリゴンも剥げます。レイトレ等ではポリゴン剥げは発生しません。
どうも64以上になると怪しくなるようです。
[knife]ツールで、サクサク切り分ければ解消されます。
以上、トゥーンに関しては、大体こんなところでひっかかってます。
Shadeのトゥーンレンダリングではモデリング上のミスは、意図しないレンダリング結果になることが多いです。トゥーンレンダリングの結果に首をかしげる場合には、モデリング段階で何かあると思っていいでしょう。トゥーンレンダリング以外にも、バージョンによっては何かというとShade自体の強制終了に直結しますので、モデリングのケアレスミスにはご注意ください。
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