InkScape

 ドロー系フリーソフトInkScape、通称イラレキラーですがv0.46が公開されています。

 以前からちょくちょく触っているのですが、まだまだイラレキラーというには程遠い出来栄え。
 しかし、牛歩ながら実直に続けられるアップデートを見ていると、今は小さいトカゲでもゆくゆくはメガネカイマン(体長3m)に化けるかもしれない、そんな風情のあるフリーソフトです。

 ツールの方向性は、Illustratorといより今は無きMacromedia社のFreeHandに近いものがあるような気がしています。なお、adobe・Macromedia合併によって、元祖イラレキラーのFreeHandの開発は中断されてしまったのこと... FreeHandが好きだった人達が作っているんでしょうか。

窓の杜 - 【NEWS】作成画像をPDF形式で保存可能になったフリーのドローソフト「Inkscape」v0.46

 また、立体の箱を簡単に描画できる"3D Box"ツールが追加された。"3D Box"ツールでは、箱の大きさや形をドラッグで変更できるほか、二点透視図法の"消失点"を指定することが可能。さらに、クリックした位置の近似色を指定した色で塗りつぶす"バケツ"ツールが追加されるなど、さまざまな機能追加・仕様変更が施されている。

 というので、すかさずダウンロードしてみました。
 デフォルトで日本語表示をしてくれるので、日本語パッチを捜し歩く必要が無いのが安心。

書いてみた

 たしかに二点透視ボックスが簡単に作れました。おお、これは確かに二点透視。
 連続で3Dオブジェクトをつくると、消失点も自動であわせてくれます。便利です。

 しかし、豆腐ともいえないトコロテンともいえない、なんともいえないグニャグニャ感のあるツールですね...

 ツールの手触り(?)はともかくとして、Illustratorだけでこれだけのものをササッと描くのはやはり無理。モノによってはおそらく数~数十分は要するので、大まかな下書きをInkScapeで行ってIllustratorに渡す、という手もアリでは。

 その他、Illustratorにはない機能もたくさんあってなかなか面白いです。
 直感的にひけるグラデーションや、スライダでつけられるブラー(ぼかし)など、Illustratorにはない独特の操作感ですね。これからも暇を見つけてはいじってみたいソフトです。