ダブルクロス・エクソダス2

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ダブルクロス・リプレイ・エクソダス(2)  愛しきプレシャスタイム (富士見ドラゴン・ブック)

 試験も無事終了し、数ヶ月間欠乏していたTRPG養分を補給中です。モッシャモッシャ(咀嚼音)。
 今回はダブルクロスリプレイの新刊を購入。前回のエントリでコラボと称して実に不吉な応援の仕方をしてしまったエクソダスシリーズですが、さて彼らのその後はどうなったのでしょうか、と。

 商業リプレイなのに同人誌みたいなリプレイでした! いい意味で! 特に最後!
 さて、まだ発売日から日が立ってませんので、比較的ネタバレはしない方向性で。

ちょっとネタバレ



 1巻末でPCたちが、我らがヒロイン・霧谷さん(男性)の魔手に落ち...と和解し、一触即発状態のUGNと無事にソフトランディングしてしまった時点で予想はしていましたが、2巻目は予想通り、UGNの手配した学園に落ち着いたPCたちが日常を謳歌すると言う、実にほのぼのとした出だし。

 血で血を洗うタフなサバイブ! FHに続きUGNからもエスケープ! 孤独と絶望の逃亡生活がはじまる! を期待していた読者はちょっと欲求不満ですよ。でも奥さん大丈夫なんです、霧谷さんの提供してくれた平安が長続きした試しはありません。

 

 とはいうものの前巻でUGN-PC間にあった緊張感はアッサリ解消済で、今後もPCがUGNから離脱することはない様子。
 エクソダスというからには逃亡者ばりの逃亡生活の中、PCが信頼を寄せた相手から裏切られたりするエピもあるのかなと思いましたが、このペース配分だとそれもなさそうです。もっと逃げてほしかったなあ。

 裏切りといえば、素人的には思わず使ってしまいたくなるシチュエーションですが、DXのブランドイメージ的に、PCが妖怪人間扱いされるような展開はあえて避ける傾向があるようです(社内規約でもあるのだろうか?)
 また「俺たちはオーヴァードだから仕方がない」といったPCの台詞で自虐のニュアンスが匂わされることはあるものの、PCが積極的に自分の身の上を友人のNPCに打ち明けたり、NPCから罵倒されるような例はむしろ稀有で、葛藤したPCも最終的には非常にドライに割り切っているのもDXシリーズの特色でしょうか。

 ちょっと昔のTRPGでは小恥ずかしい小芝居がはさまったものですが、今はあえて出さないのがお約束なのかなあ。
 まあ結局は、素人でもいくらでも泥臭くできる自虐ネタをプロがやってどうするのか、という話に落ち着く気がします。

 

 PCたちがUGNの保護下に入った時点でもう読み物としては単調になってしまいましたが、公式リプレイが既存の枠組みを安全確実にオミットするには、トワイライト・ジパング等のスピンオフシリーズのように、それこそPCたちをUGNのない異世界にまで連れて行くしかないのかもしれません。

 

 あとガブリエル社長の成長は、実は地味に死にフラグではないかと。どこに落ちたいのかと。

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