9月下旬に読んだ本
[天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上・下〉] 小川 一水
テリトリー内の書店に、ミストボーン最終巻の姿形が皆無。せっかくだからオレは平積みにされてるこの上下巻を選ぶぜ! ということで、はからずもこれが人生初小川作品になりました。
墜落した植民船とか、ロストテクノロジー独占してる支配者層とか王道だよねー、とか思ってたら、それは読者を油断させるための罠でしたよ奥さん! 読み始めれば王道どころではない、怒涛の展開が待っております。ネットで余計な情報とか拾わないで読むのが吉ですよー。
なにか迂闊なことを書くとすぐネタバレになっちゃうのが悩ましいので書けませんが、ここ最近のSF小説でみかけたアーキタイプは一通りぶち込まれているという豪華さ。全10巻予定の長編シリーズのプロローグにあたるエピソードのようですが、いやいや、このボリュームなら文句言わない。面白かったー。
こてこてに盛り付けられたSF設定といい展開といい、もう読んでてスゲースゲー言いどおしで、今年はSF作品ではマイベストと思われた太陽の中の太陽と甲乙付けがたい、いや男女の機微はこっちのほうがエロエロしいです。
[ムダヅモ無き改革] 大和田 秀樹
重要な国家利権が絡む国家間の外交は、特に運に選ばれた人間・つまり政治家同士の麻雀勝負の勝敗によって左右されるという、ガンダムファイトも真っ青な外交戦略が吹き荒れる麻雀漫画。
麻雀のルールを知らない私も楽しめましたよ、というか、素人目にもすでにルール無用のバトルが展開してるのはわかりました。
出てくるキャラクターは主人公の小泉さんを筆頭に、パパブッシュとかプーチンとかタイゾーとか、ええと、ヒドイことになってます。
...麻生さんもこの頃は人気があったんだなあ。
[ヴィンランド・サガ 8] 幸村 誠
帯からしてネタバレしてるので、まあ内容はさておいて、今回もまた絵が旨いなあと思う巻でした。存在感もさりながら説得力がある絵だなと。
漫画の中でなにか致命的で、とりかえしのつかない事態が起きたときに、それがハッとビジュアルで判るんですよね、この人の漫画って。
見たときに「うわ、今スゴイ痛そうだった」「すごい事故みちゃった」っていう居た堪れない気分になるんですよね。それが別に感情移入してるキャラクターでなくて、モブであってもドキッとさせられるって結構稀有な作家さんだと思います。
[QUO VADIS~クオ・ヴァディス 5] 新谷 かおる
恐らくは一方通行の時間旅行を経て、過去にやってきた教授とオーディン。その目的は未来を襲う災厄の芽を摘むため、ターニングポイントを見極めて歴史の流れを変えること。
──というのが明確にやっとロリ教授の口から語られ、吸血鬼そしてヴァチカンの内情もジワジワと明かされてきました。
本来成人女性だったはずの教授が何故幼女化したのかも理由がありそうですが、いや教授はもうずっと小さいままで問題ありません。むしろ小さいままで! ギャップすごいんで!





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