個魔の正体って何なのサ
第35話 「激突!最終トーナメント」
今回のストーリーはこみいってて複雑・ボリューミーでしたね。感想もその分ボリューミー。あの、その分...今回絵がチョット...おっつきませんで(汗)
げぇむではとうとう最終トーナメントが開始され、修をのぞいて主要な登場人物はすべて登場。今後のターニングポイントとなるお話だったと思います。
子供たちが純粋に夢を叶えてもらうために妖逆門げぇむに興じる一方、げぇむを主催するきみどり、ねいど、幻風堂、そして個魔たちがひた隠しにしてきた裏事情もチラチラと見えはじめました。
ひさしくなかった三志郎と不壊との交流があり、そして三志郎が見失っていた目的を再び自らの意思で選択する───それもやはり、「願いを叶えてもらう」のではなく「きみどりの言葉を聞く」為に。もっとも三志郎らしい選択ですね。
きみどりもまた決意を口にしますが、げぇむはすでに彼女の手を離れて動き出している。
かたや黒幕かと思われたおじいさんは「分解(ぶんかぁーい)」されてしまうし、妖怪城は炎上中! クゥー! このジワジワ盛り上がってくるカタストロフの予感が堪らない~!w
個魔の正体
「過去を掘り下げることによって、キャラクターの厚みってのはできるんだぞ!」
「そのナゾを解くために、読者はついてきてくれるんじゃないのか!?」
新暗行御史第11巻 「吼えろ!!暗行御史」島本和彦・著より抜粋
富士鷹ジュビロ先生に不壊を描いていただきたい...! だけで引用したわけではございませんよ一応!(汗)
第一話放送時から、最大の謎であったのが謎の主催者・妖逆門、そして個魔でした。
キャラクターの台詞・画面そのものに謎をちりばめるのはよく目にする手法ですが、あえて語らない、あえてオミットする、という手法をここまで生かしたアニメははじめて目にするかもしれません。すばらしいストーリーテリングです。大人の鑑賞にたえるアニメ、ですね。
様々な謎が提示されつつも最終的には根本的な謎に戻る、という逆説的なシナリオの文脈に、藤田和日朗氏の「からくりサーカス」を思い出しました。
これまで、不壊と会話をした個魔は、序盤に登場したハルとウタだけでした。
その後、たびたび個魔が登場する機会があったにも関わらず、何故彼らは会話をしないのか? ───物語終盤でようやくそれが伏線そのものだったんだと知って、舌を巻きました。
げぇむの為に生まれたのがねいどであり、個魔もまたげぇむに依存する存在らしい───。
動揺した個魔たちが不壊を取り囲んで非難する。
これまでの「個魔=なんらかの事情で個魔になった妖怪」との予想を覆す展開でした。
個魔たちのある種共犯者めいた会話には、思わず「おおっ」と声が出ました。まさかこういう形で個魔が一堂に会するとは...。
妖逆門げぇむの終結を望む、多聞三志郎。
三志郎が異質な存在であるのはたびたびクローズアップされてきましたが、三志郎を魔王という鬼仮面のヒロイックな台詞はあながち的外れではなかったようですね。妖逆門げぇむの一部らしい個魔にすれば、もっとも恐ろしいのは逆門でも鬼仮面でもなく...。
そして、その三志郎をパートナーに選んだ不壊こそがもっとも異端であり悪魔的な存在だった、というのが今回の主題の1つでしょうか。
第一話はレッドヘリング?
これまで(一部の)ファンに支持されてきた「個魔=妖怪説」「不壊の正体は白面説」(適当命名)に影を落とす、個魔たちの意外な行動。
だとすれば、第一話の不壊の行動はなんだったのか?
妖怪城に自由に出入りをし、長の信頼を得ているくらいなんだから「不壊=妖怪」と早合点したのですが、今思えば壮大なヒッカケ、通ぶっていうところのレッドヘリングだった気がシマス! いやきっとそうにちげえねえ! なんて気の長いヒッカケだァ───!(喜) こういう話の作り方って大好きだァ───!(※予想にすぎません)
だとすると、不壊が「妖怪どもの城だ」というのも伏線ですか。「オレたちの城」と言いそうなのをあえて「妖怪どもの城」と言って区別をしているような...?
今回のエピソードでわかったのですが、妖怪城や妖の里、そして個魔の仲間たちにさえ、不壊は常に「非難される」役回りのようです。
そういう場面であえて反論せず、じっと黙って非難に耐えるのが実に漢節。
また魅力に華を添えてくれました。そう、彼はアウトローでペキンパーでマックイーンでウィリアム・ホールデンなのです(バカだバカなファンだ)
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