妖逆門
06年春から07年春までロングラン放送されていた、アニメ・妖逆門の感想。 この頃の更新はほとんど妖逆門に終始。藤田臭のする不壊をはじめとするサイドキックが好きでした。
最終話 「オレとみんなのばけぎゃもん」
ネタバレ注意
清々しい空気に満ちた、いつかどこかで読んだジュブナイル小説のような最終回でした。一抹の寂しさも漂う中、成長してゆく子供たちのたくましさが眩しいです。
4年後、それぞれの夢を叶え、大きく成長したぷれい屋たちが一堂に会します。再び集まったぷれい屋たちの目の前で解体されていく枯れ木───きみどりの最後を見届けるために、彼らは集まったのでした。
三志郎、ロンドン、亜紀、ミック、修、清。
彼らが再会を祝すために再会するのではなく、きみどりに別れを告げるために再会する、という展開には虚をつかれました。
かつて画面を所狭しと暴れていた妖怪たちは姿を現さず、ぷれい屋たちを見守っていた個魔たちも現れない。
ぷれい屋たちは逞しく成長し、かつて妖逆門に願った願いを自分の手で掴みとろうとしている。
そんな彼らが妖逆門で得たものを回顧し、口々にきみどりに別れを告げるのを見て、ああこのお話は終わったんだ、完結したんだとつくづく思いました。
再開した仲間たちがそれぞれの夢に向かって去っていく中、三志郎は自分の願いに最後まで無自覚です。
一人とり残されたプラットホーム。───きみどりの言葉によって、三志郎はようやく自分の願いを取り戻します。
三志郎は別に願いがなかった訳ではなかったんですね。
見ようによっては、妖逆門の百鬼夜行の旅は、三志郎自身の願いを取り戻す過程の旅だったのかもしれません。そして、最後にそれを促したのがきみどりだったのだ、と。
最後に、逢魔ヶ時に幻のようにたちあらわれる不壊の言葉は、三志郎の言葉をなぞったものであり、彼が常に三志郎の傍らにいるという暗示とも、あるいは、無人のプラットホームで一人、三志郎の旅立ちを見送るためだけに姿を現したかのようでもあります。
さて、第1話から謎の存在であった個魔。
第46話でウタの口からとうとうその正体が開陳されましたが、アニメを見ているかぎり、どうもこれといった明確な定義はなされているようには思えず、ファンの間でもその解釈は広義におよぶようです。
私も以前のエントリーで「個魔は付喪神」と断定してしまいましたが、やっぱり違うようです。何、そんなことはハナから知ってる?
ウタは正人の母親の唄、ハルの場合はアキが持っているオルゴールと思しい演出があり、各ぷれい屋が思い入れのある何かから個魔が生まれるのか───といえば、不壊の場合は過去の妖逆門を回想していますから、これには当てはまりません。
実際には不壊たちが言っていることが正解なんでしょう。
うがった見方をすれば、個魔=ギチギチな定義ではなく、より美味しい設定を作るための設定というところでしょうか。
正直、個魔の正体云々は、「個魔は子供が大好きでな」という言葉ですべてふきとんじゃましたけどね!
第50話 「さいごのげぇむ」
ささやかなネタバレをアナタに
本当は50話以上あったはずの話数が半分以下になっちゃったとか、製作が追いつかなくなって総集編が3話ごとに入るとか、伏線をはりまくった挙句に消化不良に陥り投げっぱなしジャーマンな最終回を迎えたアニメとか…
そんな数々の辛い経験を経て、アニメ番組の最終回が近づくにつれ斜に構える癖がある私ですが、そんな屈折しきったアニメファンの心を解きほぐしてくれるかのような最終回前話でした。
そうだよ! これがあるべきアニメ番組の姿ですよ! 見ていて安心するなんて何年ぶりだ!(感涙)
そう、これまで痛い目にあい続けたアニメファンとしては思わず───
シナリオ展開のペース配分は大丈夫なのか、各キャラクターのエピソードは片手落ちにならないか、絡まりあった因縁や伏線はどう昇華していくのか、風の噂でアニメ業界に入ったらしい同輩は元気にしているのか、ちゃんと食事はとってるのか、肝臓値が高いと転職できないぞ、などといった余計な心配をした挙句ココロのガードを引き上げてしまうものなのです。
でも大丈夫! 妖逆門は大丈夫! ノーガードで大丈夫ですよ奥さん! どんと来いですよ!
(※友達の肝臓値&血糖値は以降忘れる)
正人少年ではありませんが、ココロに蓄積した澱がデトックスされたような気分です。ああ、スタッフの皆さんありがとう。
さて来週は一気に時間軸が移動するようですね。
あちらこちらのファンサイト様で、「妖逆門終了後はぷれい屋は個魔の記憶を失ってる(個魔の姿は見えない)」「妖逆門終了から数年後」といった設定をよく見かけますが…
黒三志郎様に引き続きオフィシャル化かッ?! 採用されてしまうのかッ?!
(…同人設定が採用されるというより、同人側の方が世慣れていて「こうなるんデショ?」と設定を先読みしている感じがしますけどね)
今回のエンディングは最初期の「ふろむ妖逆門」、歌詞にある「妖~怪は誘~うよ~」は個魔のことかと思ってたんですが、実はきみどり自身のこと。小気味いい演出。
第49話 「オレたちの光」
ネタバレあります
舞台は逆日本から妖怪城へ───。終着点が出発点に回帰する。
妖逆門ファンには不壊から三志郎が撃盤を託された思い出の場所であり、「うしおととら」ファンから見れば両作品の架け橋となるランドマーク。テンションが一気に跳ね上がる展開です。
ぷれい屋・個魔が一堂に会し、ぷれい屋のリーダー的位置に修が立っているのも万感の思いです。立派になられて…!(涙)
重ねて、とうとう登場した光の妖…が、よりによって非常に悪役チックなヒノエだとは!
ヒノエと夜憧丸の二大妖怪が妖怪城でどつきあいを始めるに至っては、原作ファンの愛情を感じます。うしとら原作ではアッサリやられてしまったヒノエ、どうかアニメでは活躍させてあげてください。w
サーバ移転も滞りなく(?)完了いたしました。検索エンジンからみると、デッドリンクが無数に出来てますけど、ホホホ。リダイレクトが旨くいきませんで(汗)
そんなデッドリンクの海を乗り越えてきていらしてくださったお客様には、感謝もひとしおでございます。
ということで、定石より1日早く落書きをまとめてアップ。
おかげで不壊さんがいない珍しいエントリーになりました。